福岡県教育文化奨学財団助成事業
(特)舞台アート工房・劇列車 第16回定期公演
人形演劇『でんでら山のふしぎ』
原作:日本民話『みるなのくら』 作・演出:かまほりしげる
日時:2015年1月16日(金)~18日(日) 1/16(金)19:30開演,1/17(土)14:00開演,1/17(土)18:30開演,1/18(日)14:00開演(開場はいずれも30分前) 場所:木下楽器店すわの町店イベントホール(福岡県久留米市諏訪野町1947-1) 料金:親子券500円,子ども支援チケット1,500円,一般大人券1,000円,中・高校生券500円(当日はいずれも300円増。子ども支援チケットは前売販売のみ) 福岡にて、(特)舞台アート工房・劇列車 第16回定期公演 人形演劇『でんでら山のふしぎ』が上演されます。 「『"でくの坊"だって、にんげんだ。』でんでら村に住む猟師の源太は、十年も猟をせず、寝て暮らしておった。 村人たちは、そんな源太を、『でくの坊の源太』『ぐうたら源太』と呼んでおった。ある日、源太がでんでら山に登ると、1匹の美しいうぐいすを見つける。 源太はそのうぐいすの美しさに惹かれ、山の奥深くまで、どんどん追いかけていく。 道に迷ったことに気づいたときはすでに遅 く、もの凄い風が三度吹いたかと思うと、源太は現実と思えない場所に立っていた。そこで赤鬼の豆太や源太と結婚したいという姫様と出会う。姫様は、大きな屋敷に住んでおり、4つの蔵を持っていた。 源太はそこで、何不自由なく幸せに毎日を暮らすようになっ た。数日が経ち、姫様が一日屋敷をあけることになった。翌日は結婚式。夫婦になる前に、蔵の中身を見ておいて欲しいと言われた源太。ただし、『4つ目の蔵だけは見てはいけない』とも。 姫様の言いつけどおり蔵の中 身を見た源太。そこで、この世のものと思えないほど美しい蔵の中身を目にする。開けてはいけないと言われた4つ目の蔵も見たくなり...日本民話『みるなのくら』を題材に、源太と赤鬼豆太、姫様の人間模様を描く、心あたたまるおはなし。」民話を題材にしたストーリー、どんな舞台になっているのでしょうか。 演出さんは、「~世の中に大切な『でくの坊』を描く、人と人形のアンサンブル~ でくの坊って『役にたたない人』のこと。 『でんでら山のふしぎ』に登場する猟師の源太は、まさにそんな人。だって、猟師のくせに猟はしない。それでいて煩悩たっぷりなダメ男。 けれども、でんでら山に住む赤 鬼豆太の幸せを壊したくなくて、訪れたせっかくのチャンスを自ら逃してしまいます。じつは、私はそんなやさしい源太が大好きなのです。 だってね、役立つことばかり求められて、成功ばかりに目がいくこの世の中に、源太みたいなでくの坊がいたら、きっと痛快だろうなあって思うのです。 いや待てよ。私は こんな風にも思ってしまいます。ゆとりなき社会に暮らしていても、みんな心の中で、源太みたいなでくの坊を大切に飼って生きているんだろうなぁって。あちこちで語り継がれた民話『見るなのくら』から創作した『でんでら山のふしぎ』。 人と人形で織りなす私たちの人形演劇を、子どもも大人も楽しんでいただけたら、こんなにもうれしいことはありません。」とのこと。興味を持った方は、是非劇場に足を運んでみてください。 お問い合わせは、080-1702-9439(事務局・弥永尚子)、またはこちらのメールまで。(弥永さん、お知らせありがとうございます。)